【クリア後レビュー】Axiom Verge(アクシオムヴァージ)

どうも、ねきろむです。


当ブログ始まって以来、ようやく1本目のレビューです。

鉄は熱いうちに打てという言葉がありますが、自分は気分が高まってるうちにことを澄ましてしまえ。みたいな意味だと思っていたのですが、精神が柔軟なうちにいろんな経験をして鍛えろ。という意味だそうな。自分が最初に挙げた前者の例もかする程度にはあってるそうですがいい勉強になりました。



と、いうのもこれまで映画レビューやゲームレビューはいずれも途中まで記事を書いて残りは明日以降という済ませ方だったのですが、結果として当時の熱が返ってこないがために完成には至ってません。

そんな経験から前回の映画レビューは見終わったその日にほとんど書き終えて翌日は手直し程度という事でようやく1本書き終えることができました。



とはいえ自分の中から沸き上がったどうでもいいものを文章化するならまだしも、いろんな人がすでに書き下ろした名作を改めて自分の中でかみ砕いて。となったところで自分の中から湧き出てくる感想は、「なんかすごい」「かっこいい」「面白い」ぐらいなもんで映画評論家やゲームライターのようには書けません。


そのうえで自分なりに表現を勉強しながら、下手にかっこつけず自分なりの文章でやっていきたいと思います。なので映画評論、ゲーム評論みたいな大げさな題材にはしません。

あくまで感想文、レビューです。



前置きが長くなりましたがここからが本編。













RPGはよほどハマらないとクリアできないタイプの人です。レベリングのために同じ敵を同じパターンで何度も倒すということで簡単に飽きてしまうからです。モンハンも同様にキークエは1回ずつ。オクトパストラベラーも途中で手を休め、そのあと買ったサガスカーレットグレイズも寿司テムがよくわからないままに放置してしまった最近のこと。


Steamで購入したDead Sellsのことを思い出しました。Steamでアーリーアクセス版を購入した直後にコンシューマハードに移植されて非常に悔しい思いをしたのですが、思い出したのはそれではなく【メトロイドヴァニア】というジャンル。メトロイドヴァニアとはメトロイドや悪魔城ドラキュラのように、ベースは横スクロールアクションで、アイテムで自信を強化し、大型ボスと叩くというジャンルのゲームのこと。


悪魔城ドラキュラは海外で、キャッスルヴァニアというタイトルなのでメトロイドとキャッスルヴァニアの特徴を併せ持つ作品。ってことですね。


メトロイドといえばつい先日発売されたメトロイドサムスリターンズ。自分としてはスーパーメトロイド以来2作目のメトロイドだったのですが、メトロイド2のリマスターをうたいながら完全新作ともいえる内容でメトロイドをより遊びやすくした素晴らしいタイトルでした。


それからというもの高ぶるほどではないもののメトロイドやりたいなぁと思う事もあり、メトロイドの新作が滅多に出ないという事もあり、メトロイドヴァニアの名を見たときは今月のカード決済で金欠状態であることを完全に無視してタイトル選びに走りました。


つい2か月前、スチームワールドディグというタイトルがPSplusで配信されており、それもまたジャンルに属するという事で遊んでみたものの、メトロイドヴァニアというよりはテラリア的。機体こそ外れたものの面白かったのですがちょうどHDDが壊れてしまいそのタイミングでプレイを中断しました。


じゃあ次は何か。と思い同じ台とを調べると一番上に現れたタイトル。それが今回紹介する【Axiom Verge】です。





これこそキミが何十年も待ちかねていたアクションアドベンチャーだ。実験室で事故に遭遇したはずの科学者が、なぜか神秘的なエイリアン世界の只中で目覚めた。これはどこか遠くの惑星? 遥かな未来? はたまた複雑なシミュレーションゲーム?

大規模な迷宮世界の奥底を探索、その秘密を学び、その中におけるキミの役割を明らかにしよう。

ユニークな特徴や能力を持つたくさんの武器、アイテム、そしてアビリティを発見しよう。見つけ出すにはキミの知恵を駆使する必要があるぞ。

古代戦争の降下物である奇怪なバイオメカノイド構造体、そして自分自身の精神の暗部と戦う。

最後に、バグ技を使って敵を破壊し、環境の中のパズルを解きながら、ゲーム自体を壊してしまおう!

生命。死後の生命。現実。仮想。夢。悪夢。境界線はきわどい。

アクシオムヴァージ。


Nintendo Swich 紹介文引用


アメリカでは2015年に発売され、今年の4月になってようやく日本で販売を始めた海外製のタイトル。海外って既存の作品に大きく影響されたのが丸見えな作品ってよくありますよね。自分はリスペクト全開なインディーズゲームが大好きなのですが今作はとにかくメトロイドの原型を崩さずに、作者の世界観を取り入れた作品。ステージや敵の動き、アイテムやシステム周りまでとにかくメトロイド。


別にこれが悪いというわけではなく、むしろメトロイドを触ったことがあるなら凄くなじみやすく、チュートリアルなんか見なくても直感で遊べてしまう良さがあります。


というよりメトロイドヴァニア自体、メトロイドが好きだけど続編が出なくてモヤモヤしてる人向けの作品なので自分はこんな感じのメトロイドリスペクトな作品がもっと増えてほしいと思います。


ちなみに自分のクリアタイムは10時間弱。

このゲーム数少ない残念な点のなかでも最大ともいえる要素のおかげでかなり手間取りましたがフィールドは多いし隠し要素も多いしこのタイムは妥当かと。


そんな今作ですが、アメリカ在住のハップ氏がたった一人で5年かけて作り出した作品とのこと。この凄さは実際に遊んでもらえるとさらに実感してもらえると思います。




◇Axiom Vergeのココがオススメ◇



その1 メトロイドとの差別化

メトロイドのインスパイアされただけはあって触ってる感じは完全にメトロイドなのですが当然差別化もされてるわけです。中でも特に感じたのは世界観と連動した攻略法です。

序盤のフィールドは普通のフィールドなのですが、次第にフィールドの中にROMがバグった時のようなモザイクともいえる壊れた部分が見られるようになります。これは決してバグではなく、敵が起こした行動による爪痕な模様。

そんな感じでフィールドが盛大にバグってたり壊れたりして通れなくなった場所をハッキングアイテムで修正したりして攻略していきます。

このアイテムを敵に向けて使うと、敵がハッキングされてバッグったような見た目になります。そうなると敵は球を発射しなくなったり敵を攻撃し始めたりと通常とは異なる劣化したた挙動を見せます。

このように、データを修復したり壊したりするというのはこれまであったようでなかった独特なシステムです。

もう1つ。メトロイドならばモーフボールになって小さな隙間を潜り抜けたりしますが今作ではドローンという小型のアイテムを遠隔操作します。このドローンは小さな隙間を潜り抜けるだけではなく、ドローンの地点に手レポートすることもできるので、遠くに射出して瞬間移動。というのを繰り返すと移動時間が大幅に短縮されたり敵をうまくよけることができたりと、モーフボールとはまた違う役割のアイテムでした。


こうした、メトロイドにもあったけどより拡張されたもの。そもそもメトロイドにはなかったものというものが随所に見られ、ベースはメトロイドでも完全に別作品としてみることできます。


その2 豊富な攻撃手段

メトロイドの攻撃手段といえば、ビーム、ロケット、グレネードと書く作品ごとに異なるアイテム。中でもビームは強化する度に性能が変わりそれが無いとすすめない場所なんてのもありますよね。

AxiomVergeは全部で23種類の攻撃手段があります。更にそのほとんどは軌道に変化がついたり、射出の仕方が違うビーム。これを聞くとギミックによって使い分けるのがめんどくさそうな雰囲気が漂いますがここがすごいところ。

メトロイドのようにロケットやグレネードじゃないと開かない扉はひとつも無く、一部バグった場所を修復するために特殊な武器を使うもののボタンの割り当てが違う別者扱いなのでメトロイドのようにギミックに合わせて武器の種類を変える必要はほとんどありません。

雑魚敵もボスもほとんどが初期装備で撃破できます。


その3 自由な攻略

メトロイドのように特定のアイテムを取りに行くためにあっちこっち探し回る必要が少なく。大体必要なものはストーリー通りに進めれば手に入ります。なので23種類の武器はやりこみ要素みたいなもので、敵が倒しやすくなったりする相性はありますがこれが無いと先に進めないから探し回るという事はそんなになかったと思います。かといっていきなりラスボスとかいうのは無理なので手順通りの中での自由さです。

その4 独特な世界観

メトロイドのストーリーは惑星ゼーベスの生命体メトロイドを調査しに行くという事でそれを語られるのはオープニング部分のみ。あとはイベントの内容で理解してね。といった感じですよね。それで十分わかるから何も不満はないのですがAxiomVargeはイベントごとにテキストが入るぐらいにはシナリオが。と思いきや全フィールドの中にあるアイテムを全部取ると初めて理解できる背景があったりするぐらいにはしっかりとしたシナリオがあります。

それでいてフィールドの背景にはそれを裏付ける要素があったりと神秘的で不気味な世界観により厚みが出ています。




◇Axiom Vergeのココが残念◇

その1 次の場所が分かりにくい

1つのフィールドが縦に長いので移動に結構時間がかかるゲームなのですが、最初は新しいステージを見つけて探索して次のステージを見つけて。といった具合に簡単に進むのですがほとんどのフィールドに足を踏み入れた後だと次のフィールドの入り口を探すためにこれまで来たフィールドの全部を何往復もすることになります。

結果最初のフィールドの突破できなかったギミックが次のフィールドの入り口だったりするわけですがそれに関するヒントや話題は一切無く、最近のメトロイドでさえ次の目的地は示してくれたのに今作は全て自分の記憶と足のみで調べないといけません。

これがしんどくて自分は終盤だけ攻略を見ながら進めることにしました。


その2 違和感を感じるローカライズ

ローカライズをされた方は日本の方なのですが、翻訳された文章はどれも違和感を感じるものばかり。1度の会話の中で普段の喋り方になったり敬語に代わったり。言葉の言い回しがおかしかったりとそのせいでわざわざテキスト表示されたイベントもイマイチ内容が理解できないまま通り過ぎてしまいます。

正直現状1周目でシナリオを読み解けた人はいないんじゃないかというぐらいにテキストに違和感があります。












ここではメトロイドにはないという表現をよくしましたが、メトロイド自体よくまとまった作品で、そこにファンが着色したメトロイドヴァニアは要素が多いので楽しい反面、間が空くと操作がこんがらがったりという難点もあります。


メトロイドがベーシックなカレーならAxiomVergeは具沢山カレーです。

ベーシックも美味いがアレンジは違う食感で美味しい。

そういう事ですね。



さて、この世のメトロイドファンやメトロイドが待ちきれないそこのあなた。

AxiomVergeやってみませんか?メトロイドが好きなら絶対満足するでしょう。

メトロイド未経験ならここからメトロイドやメトロイドヴァニアにはまることでしょう。


以上、AxiomVergeのクリア後レビューでした。


AxiomVerge steamページ

他PS4、vita、swichにてダウンロード販売中





ps とりあえず文章だけ掲載しています。画像はまた後日・・・



ガコモカホビーズ!!

Game Comic Movie Camera 多趣味な自分の中でも特に強く、長く話題にする4つのテーマとそのほかの趣味。 すなわちホビーズを主体としたブログ。それが【ガコモカホビーズ!!】 気軽にガコモカとお呼びください。

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